私の人生は親のもの
父は私に価値がなくなった瞬間、私に負の財産を押し付け、戸籍から抜く。
今現在、私は戸籍上では父の子ではない。父の財産分与は得られない。
私が何か成功すると、すぐさま父母は誰の功績なのか言い争う。
「慶應合格も99.9%私のおかげ」と母は言った。
実際そうだ。毎日の車での送り迎え、ご飯の準備、私のメンタルを支えてくれた。
母のおかげであることは言われなくとも、分かっている。
高校生までは実家で暮らし、毎日母と同じベッドで寝ていた。
常に母の管理下にあった。
私の生理周期も母は知っている。私よりも知っている。
母の管理下ということは、母の望む娘であったということ。
しかし、大学から一人暮らしを始め、勉強を娘は全くしなくなった。
それどころか友達とカラオケ行ったり、美味しいものを食べたり、遊んでばかりだ。
公認会計士の勉強もまったくやっていない。失望している。
母は外国人だ。父は母が逃げられないよう、何もさせない。お金は一銭も渡さない。精神的に追い詰め、気力を失わせた。堕胎もさせた。
母がこの地獄から抜け出し、自由に生きるためには、娘のお金を当てにするしかないのだ。自分で努力すればいいのにと思う。今、娘が手を離れ、暇は腐るほどあるはずなのに。
私も自由になりたい。自分を無条件に愛せるように。
無条件は無理だろ。中学受験に落ちた際の、父の冷めた目が忘れられない。
父にとって価値のない娘、いやモノになった瞬間だ。